日々馬路村

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えべすがある

2025年2月04日

先日のこと、相名地区を通りがかると
みつのりさんがイノシシをおさえていました。
昨晩罠にかかっていたところを山から下ろしてきたのだそう。

今年はあちこちの猟師さんが、
「おらんねぇ」と首をかしげているところですが
みつのりさんはイノシシとの巡り合わせがあるようです。

「このイノシシは、舌が出ちゅうき、
 また、えべすがあるね」と言うみつのりさん。

捕れたイノシシが舌を出していたら、
また次も猟があると言われているそうです。

イノシシの舌と、左耳と、心臓は
北の山に向けて祀り、山の神様からいただいた命に感謝を表します。
解体する時にも、イノシシの頭は北側を向けて行うのだそう。

先代の猟師さんから言い伝えられてきた風習です。

私たちの命はいただいた命の上にある
ということを忘れてはいけませんね。