日々馬路村

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畑づくり

2025年4月23日

農協の先輩が「おんちゃんと一緒に新しい畑をつくりに行く」
というので、後輩としてしっかり覗きに行きました。

毎年畑をやっている先輩ですが、今年は今までの土地を休ませる意味もあって
新しい場所に畑をつくることにしたそう。
畑づくりに必要なものはおんちゃんが全部用意して、準備万端です。

肥料をまいて耕運機でたたけば、固まっていた地面がふかふかになります。
見た目より重い耕運機に「うんしょっうんしょっ」と振り回される先輩をよそに
おんちゃんはすいーっと耕して、先輩が時間をかけた場所を一瞬で終わらせてしまいました。
次はクワを持ってきて土を盛り上げ、畝づくりです。
先輩が半分進むうちにシャッシャッシャと畝をつくってしまう
おんちゃんは熟練のクワさばきでした。

二人が畑をつくっている最中、ぼーっと景色を眺めていたら
道の隅っこで見慣れぬものがゴソゴソ。
慌てて聞けば「アナグマやね、あら太いな。春になったき出てきたがやねぇ。」
となんでもないように言って、おんちゃんはまた畝づくりに。
人が畑仕事をしているすぐ脇の道をポテポテと歩く姿にほっこりしつつ
こちらに気づきながら逃げもしない様子に、平和だなぁと思った夕方でした。

地球とつながるパイプ

2025年4月22日

今日は「アースデイ」ですね。
わたしたちの暮らしから地球に想いを巡らせてみると、
やっぱり水がうかんできました。

写真の真ん中にある線は、水のパイプです。
対岸の山から湧き出た谷水を引いて生活水として使っています。

昔、水道が整う前にここの集落に住む人たちで
竹で作ったパイプを渡して山から引いてきたそうですが
水道が普及した今も、プラスチックのパイプに変わりはしたものの、
外で野菜を洗ったり、
顔を洗ったり、歯を磨いたりと
谷水は暮らしの一部として残っています。

今日も谷水や川の水は途切れず流れていて
わたしたちはその恵みの中で今日という1日を暮らしています。

1粒の雨粒が山の土に落ち、地面にしみ込み
木の根から吸い上げられて山に蓄えられ、
やがて1滴の水としてしみ出し、流れをつくり
川となり、、、

目の前のコップ1杯に集まったこの水たちは、
どれくらいの長い時間をかけてここへ巡ってきたのだろう、と考えると
途方もない長旅の出会いにありがとうと言いたくなります。

ありがたいお昼

2025年4月18日

昨日のお昼、
「お花見の残りもの、食べ来ませんか」と
おばちゃんからのお誘いに
二つ返事で若者数人が連れ立ち
宴会小屋に集まりました。

揚げたての鮎に、お刺身、おすしのおにぎり、
山菜の和え物、かき揚げなど豪華なお昼に
「宴会ばぁあるね」とお腹いっぱいいただきました。

前日の夜は80代のおんちゃんおばちゃん7人が集まって
まだ花が残っていた桜を肴にお花見をしていたそう。

「ゆんべは終わって時計を見たら、夜中の12時じゃった」
と言うおんちゃんたちのパワフルさに恐れおののく若者たちでした。

馬路の春便り

2025年4月16日

もう4月も半ばですがここ数日は寒い日が続き
またストーブを出したという人もいた様子。

これから新緑の季節ですがその前に、
まだまだ馬路の春をお届けします!

馬路村農協デザイン班が見つけた
村の日常をお届けしている『日々馬路村』ですが、
とてもうれしいことに読んでくださっている方々がいて
「読んでるよ」とご連絡をいただきます。

昨日は、さいたまにお住まいの方から
うれしいご連絡をいただきました!
馬路の毎日を楽しみにしてくださっているとのこと、
本当にありがとうございます。

村民の方からも、
読んでるよと声をかけてもらったり、
時には馬路の広報ネタや季節のお便りを教えてもらったり
することがあります。

今日は、提供いただいたネタからお届けします!

先週のこと、「相名の花がきれいだよ」と教えてもらい駆けつけてみると、
目を奪われるような春の風景が広がっていました。

しだれ桜に、

ハナモモ、

ユキヤナギと、

色とりどりの春がやさしく迎えてくれました。

馬路村に来てくださった方は、
ゆずの森や馬路温泉の近辺で過ごされることが
多いかと思いますが、
馬路温泉からもう少し奥へ進み、
安田川がふた手に分かれる左手側の道へ入っていくと
相名(あいな)地区があります。

川を囲むように集落があり、暮らしの歴史を感じる石積みや
里山の息づかいが近くに感じられ、
夏と秋には田んぼの美しい風景が迎えてくれます。

***

続いてのご紹介は、
日浦地区に住んでいる子から昨日届いた春のお便りです。

「ぜんまいがいっぱいあるよ」と教えてもらって行ってみたところ、
山側のあちこちからぜんまいが顔を出していました!

眺めていたら、すっかりぜんまいの炒め煮の口に・・・。

すぐそばに、イタドリも見つけました。

村では争奪戦になるイタドリ。
炒めるとパリパリとした食感についついお箸がとまらなくなる山菜ですが、
噂によると食べるのは高知県民だけのよう?ですが本当でしょうか。

以上、日浦地区からはおいしい春のお便りでした!

(おまけ)
春探しに集中していると、背後から声がして
「おなすいらん?」と車の窓から
おいしそうなおなすをいただきました!

憩いのひととき

2025年4月15日

昨日(4月14日)の馬路村は夕方からものすごい大雨と風に見舞われましたが、そのおかげで今日は空は花粉も黄砂もない、気持ちのいい朝となりました。

ただ…昨日雨風で地面に落ちた花粉が乾燥して空気中に舞うので明日からがまた花粉地獄に…。
四方を杉で囲まれた馬路村の宿命です。